お正月の楽しみといえばおせち料理ですよね。
豪華絢爛で美味しいおせち料理を食べるのを楽しみにしている人も多いでしょう。
おせち料理のルーツって気になりますよね。
ここではおせち料理のルーツについて解説をしていきたいと思います。
おせち料理のルーツはどのくらい前からあるの?
今やお正月の定番となっているおせち料理。
近年ではネットでおせち料理を買うことができたり、
毎年時代に合わせて進化をしていますね。
しかし、そんなおせち料理のルーツはどのくらい前からあるのでしょうか?
結論から言えば、おせち料理のルーツはかなり古いです。
おせち料理のルーツは弥生時代にあり、その頃に中国から伝わってきたとされています。
おせち料理は中国から伝わってきたのですが、その際に伝わってきたのが季節です。
春夏秋冬の考え方やその季節ごとに豊穣の神様への感謝をする文化も伝わり、
その際のお供え物としておせち料理が広がりました。
おせち料理は漢字で書くと「御節」と書きます。
この節は季節を表しており、その節目のお供え物がおせち料理のルーツとなります。
その後おせち料理が定着し始めたのが平安時代ごろになります。
その頃に宮内を中心に季節の移り変わりの、
節の時期に神にお祈りをする儀式が一般化されました。
端午の節句や桃の節句などの今にも残る文化はこの頃に生まれました。
その際に神様へのお供え物と、自分たちのお祝いの料理としておせち料理が振舞われました。
しかし、この頃はまだおせち料理は季節の変わり目ごとにあったので、
夏や秋にもおせち料理を食べていました。
なんだか不思議な感じですね。
今おせち料理の形が定着をしたのは江戸時代の頃です。
江戸時代には今の重箱に豪華な食事を並べる形が定着をしてきました。
またお雑煮などの定番料理も、餅などが庶民にも行き渡るようになったことから、
定着をしていきました。
季節ごとにあったお祝いもだんだんと最も大切な新年のお祝いのみになり、
それに伴い、おせち料理の豊穣の神様への感謝よりは
お祝いという側面が強くなっていきました。
そしておせち料理は今でもお正月の定番料理として広く浸透をしています。
おせち料理でも高級レストランプロデュースのものが増えたり、
コンビニでも注文ができたりと、時代に合わせて年々進化をしています。
これからの先、おせち料理はどんな進化をしていくのかも楽しみですね。
おせち料理の品に意味があるって本当?
このように長い歴史を持つおせち料理ですが、
おせち料理に入っている品目は適当に決められているわけではありません。
定番とされるおせち料理の品目にはしっかりと意味が込められており、
それはおせち料理の長い歴史によって受け継がれてきたものです。
ではそんなおせち料理に入っている品目の意味について解説をしていきます。
・黒豆
おせち料理の定番といえば甘くて美味しい黒豆ですよね。
昔から日本人は豆を「魔滅」を考えて、邪気を払う神聖なものと考えていました。
この考えは節分にも通じていますね。
この黒豆を食べることで体内から邪気を払い、
清い体で新年を迎えるとされています。
・鯛
鯛は「めでたい」にかけてお祝いの席に欠かせない魚ですね。
このことからおせち料理にはお頭付きの豪華な鯛が入ることが多いです。
・えび
おせちにはえびも多く使われますが、えびは腰が曲がっても元気な生き物です。
そのようなことから長寿の願いが込められています。
・数の子
数の子はニシンの卵です。
ニシンは多くの卵を産むことから子孫繁栄の願いが込められています。
数の子に限らず、おせち料理にはいくらも入っていることもあり、
魚卵はそのような願いが込められています。
・レンコン
レンコンは穴が空いていて先が見通せることから、明るい未来の意味が来られています。
・栗きんとん
栗きんとんはその黄金色に輝く料理から、金運向上の願いが込められています。
・煮しめ
おせち料理には筑前煮が入っていますが、おせち料理の場合はこれを煮しめといいます。
実はこの煮しめ入っている食材にも意味が込められています。
里芋は種芋にたくさんの芋がつくことから子孫繁栄。
ごぼうは深く根を張ることから、安定した生活や商売繁盛。
椎茸は亀の甲羅に似ていることから、長寿の願いが込められています。
そのほかにも人参は春の梅の色を見立てており、こんにゃくはねじりこんにゃくを使うことで、
縁結びの願いが込められています。
このようにおせち料理に使われている料理には様々な意味が込められています。
これらを意識して食べてみると、普段のおせち料理もまた違って味わえるかもしれませんね。
おせち料理のルーツってなに?のまとめ
おせち料理のルーツについてはお分かりいただけたでしょうか?
おせち料理のルーツは古くは弥生時代にあり、中国から伝わってきたものとされています。
そのころは季節の変わり目ごとに豊穣の神様へのお供え物の意味合いが強かったですが、
長い年月をかけて、お正月のお祝い料理として変化をしていきました。
そして、それに伴いおせち料理の品にはめでたい意味や、
様々な願いが込められたものが使われるようになりました。
ですのでぜひ新年はおせち料理を食べて、良い年にするようにしてくださいね!
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