エンバーミングは日本ではあまり馴染みがありませんが、
海外では一般的なものです。
エンバーミングは誰しもが訪れる「死」に関係しているものです。
終活という言葉がある通り、この死について考えることはとても大事です。
ここではエンバーミングについてや、エンバーミングをした有名人について解説をしていきます。
エンバーミングとは一体何?
まずエンバーミングとは一体何なのでしょうか?
エンバーミングは遺体の保存処置のことを指します。
遺体の血液を防腐剤と入れ替え、損傷箇所がある場合は修復をして、
遺体を生前に近い姿にします。
欧米ではエンバーミング技術が発達しており、その歴史も古いです。
17世紀の南北戦争にて、多くの戦死者を出した際に、
遺体の埋葬が追いつかず、遺体からの感染症が問題となりました。
また欧米の場合は土葬が一般的であり、埋葬するまで遺体を保存しなければなりません。
そのような理由から遺体の長期保存技術が発達し、
エンバーミングが生み出されました。
このような背景でエンバーミングは生まれたものの、
遺体を生前に近い姿に戻すことから、遺族へのメンタルケアの側面も持っています。
日本の場合は宗教観や死生観の違い、遺体を傷つけるのに抵抗がある人が多いことから、
そこまでエンバーミングが浸透しているわけではありません。
しかし、近年の価値観の多様化や災害時に損傷が激しい遺体を修復することで、
遺族へのメンタルケアの観点から注目が集まっています。
同じように遺体に関する仕事で日本古来からあるのは納棺師という仕事です。
これは映画おくりびとで注目を集めたお仕事ですよね。
この納棺師とエンバーミングの違いはエンバーミングは血液の入れ替えなど、
直接的な処置をするのに比べ、納棺師はあくまでもドライアイスなどで遺体の腐食を防ぎ、
化粧で生前の姿に戻す処置をする程度となっています。
どちらの方が良いということはなく、そこは個人の考えによるもので良いでしょう。
エンバーミングを行う人のことをエンバーマーと言い、
日本の場合は専門学校に行って資格を取る必要があります。
資格を取ってエンバーマーとして働き始めてもエンバーミングの現場は過酷です。
昼夜問わず仕事が舞い込み、様々な状態の遺体と対峙しなければならないので、
精神的にも体力的にも必要な仕事とも言えます。
しかし、遺族のメンタルケアを含め必要とされるやりがいのある仕事でもあります。
もしエンバーミングに興味がある人は、一度しっかり調べてみるのが良いでしょう。
エンバーミングをした有名人って誰?マイケルジャクソンやマリリンモンローもやったって本当?
エンバーミングは日本より海外の方が一般的です。
そして、有名人やスターなどその容姿で脚光を浴びてきた人は、
特にエンバーミングをする人が多いようです。
その代表としては、マイケルジャクソンやマリリンモンローですね。
キング・オブ・ポップの称号を持つマイケルジャクソンは、
世界中にファンを持ちます。
しかし、スキャンダルや信じがたい報道なども多く、
常に多くの人の注目を浴びてきました。
そんなマイケルジャクソンが亡くなったのは2009年のことです。
この死についても色々な憶測が立ちましたが、
マイケルジャクソンの遺体はロサンゼルスの墓地に埋葬をされています。
そしてマイケルジャクソンも仕事、エンバーミングの処置を受けました。
マイケルジャクソンの場合はエンバーミングの処置後、
ステージ衣装を着て花と子供たちとの手紙と共に埋葬をされました。
ステージ衣装というのがキング・オブ・ポップのマイケルジャクソンらしいですね。
マイケルジャクソンの墓地は一般公開はされておらず、参拝は近親者のみに限られています。
しかし、エンバーミングをしてステージ衣装を着て埋葬をされているのが、
死後なおさらマイケルジャクソンのカリスマ性を引き立てていますね。
他にも有名人でエンバーミング処置をして埋葬をされたのがマリリンモンローです。
マリリンモンローはその美貌から1950年代アメリカの象徴のような存在でした。
そんなマリリンモンローが亡くなったのは1962年です。
マリリンモンローは治療薬の過剰投与にて亡くなったのですが、
このマリリンモンローの死も様々な憶測が立てられています。
スターの死というのはこういう陰謀論が多いですね…
そんなマリリンモンローの遺体は死後完璧にエンバーミングをされ、
今でもその美貌を保っているとされています。
そしてマリリンモンローの元亭主である元うヤンキースの主砲のジョー・ディマジオは、
モンローの墓に一生分のお花の料金を支払っています。
素敵な夫婦の絆ですね。
他にもエンバーミングをした有名人としては、レーニンやホー・チー・ミン、
毛沢東、金日成などがいます。
日本でもこれからエンバーミングが一般的になると、
エンバーミングを行う有名人が増えてきそうですね。
エンバーミングをした有名人は?マイケルやマリリンモンローなどのまとめ
エンバーミングをした有名人についてはおわかりいただけたでしょうか?
エンバーミングは遺体の保存技術のことで欧米では一般的な処置となっています。
そして多くの有名人がエンバーミングを行っており、
マイケルジャクソンやマリリンモンローなどがその代表です。
色々な考え方があるかもしれませんが、
今後は日本でもエンバーミングが一般的になる可能性も高いです。
ぜひ人ごとだと思わず、自分の人生の終わりについて今一度しっかり考えてみてくださいね。
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