薬局で空箱が陳列されているのはなぜ?

  • 2024-08-30
  • 2024-08-30
  • 生活

私たちの生活に欠かせないお店といえば薬局ですよね。

処方箋の提出はもちろんのこと、常備薬を買いに薬局やドラッグストアを利用する人も多いでしょう。

そんな薬局ですが空箱が陳列されているのはなぜでしょうか?

ここでは薬局の空箱の陳列について解説していきます!

薬局で空箱が陳列されているのはなぜ?

薬局にいって常備薬を買うことは多いですよね。

その際、薬の空箱が陳列されていることがあります。

それを持っていくと、わざわざ薬剤師さんが店の奥から薬を買うことになり、ちょっとめんどくさいですよね。

このように薬局で空箱が陳列されているのはなぜなのでしょうか?

結論から言えば、こちらは薬事法によって定められているからです。

詳しく解説していきます。

薬局ですが、大体の場合は全ての薬が空箱になっていないと思います。

薬の中にはそのまま商品となっており、レジで買えるもの、それ以外に空箱が陳列されているものがあります。

これらは薬の種類が異なっています。

まず空箱になっていないものは、第二類医薬品、第三類医薬品、医薬部外品です。

これらですが、第二類医薬品、第三類医薬品は登録販売者、医薬部外品だったら誰でも販売することができます。

第二類医薬品、第三類医薬品は薬ですが、比較的効果が小さく、その分副作用も少ないものです。

なので登録販売者の資格を持っている人がいたら、商品をそのまま買うことができます。

ちなみに医薬部外品は薬ではありません。

栄養ドリンクなどが該当し、コンビニやスーパーでも普通に売っていますよね。

そして空箱になっているものは第一類医薬品、または要指導薬に分類される薬です。

これらは薬事法によって薬剤師からの販売が義務付けられています。

薬局やドラッグストアによっては薬剤師がいない場合には、お店のスペースに立ち入り禁止エリアがあったりしますよね。

これは薬剤師がいないとその薬が買うことができないからですね。

また、第一類医薬品の場合には、薬の管理も義務付けられています。

そのため、店頭で売ることができません。

なので空箱を置いておき、それを薬剤師に渡すことで、管理された棚から本物の薬を持っていくということですね。

これらの薬はそれだけではなく、薬剤師の問診も義務付けられています。

第一類医薬品や要指導薬は常備薬の中では効果が大きく、その分副作用も強いです。

そのようなことから薬剤師によるチェックをして、安全に薬を使ってもらうように説明をするわけですね。

決して好きで空箱を置いてあるわけではなく、安全のための運用ということですね。

薬剤師はどうして必要なの?

このように薬の種類によっては薬剤師から必ず買う必要があります。

ただ正直言って薬剤師ってそんなに必要なの?と思ってしまいますよね。

続いて薬剤師の必要性について紹介していきます。

薬剤師ですが、以下のようなことから必要になります。

正しく調剤をするため

処方箋薬の場合には必ず薬剤師が対応をする必要があります。

そして処方箋薬の場合には薬の効果を把握し、それらが患者に対して合っているかを確認する必要があります。

処方箋を発行する医師も人間です。

なので時には間違った薬を出してしまうことがあります。

薬の反対はリスクと言ったもので、薬は正しく飲まないと体には悪影響があります。

他の薬の飲み合わせ、またアレルギーなどもあるので、薬剤師はそれらを患者との問診などから確認をしています。

薬のプロフェッショナルである薬剤師は薬に関しては医師よりも詳しいこともあります。

なので安全に薬を買うためのダブルチェックとして薬剤師が必要というわけですね。

OTC薬を正しく販売するため

上記の第一類医薬品や要指導薬はOTC薬と言われています。

こちらはOn The Counterの略であり、対面でのしか販売できないという意味です。

こちらのOTC薬は効果が高いだけでなく、元々は処方箋薬だったものもあります。

ですのでやはり薬剤師がお客さんの状態を把握していないと危険というわけですね。

薬剤師がしっかり問診をすることで、薬を正しく使ってもらうことができます。

薬の相談に乗るため

薬剤師ですが、薬の販売だけが仕事ではありません。

それ以外にも薬の相談に乗って、適した薬を勧めるということも仕事です

病院に行くまでもないぐらいの症状ですが、常備薬が欲しいということはありますよね。

その場合には、薬局やドラッグストアでは薬剤師に相談することができます。

そして症状に適した薬をもらうことができます。

このように薬剤師ですが、薬局やドラッグストアでは当然必要であり、多くの仕事を行なっています。

それ以外にも薬剤師の仕事は様々です。

なので薬剤師の仕事が簡単になくなることはないでしょう。

薬局で空箱が陳列されているのはなぜ?のまとめ

薬局で空箱が陳列されているのは第一類医薬品や要指導薬となっています。

これらは薬剤師がいないと販売をすることができません。

また、薬も棚に管理が義務付けられているので、店に陳列をすることができません。

このような事情から薬局では空箱が陳列されています。

薬局やドラッグストアの薬剤師の仕事は多岐にわたります。

薬剤師に相談して薬を買うこともできるので、ぜひ困ったら聞いてみてくださいね。