医療には様々な資格があります。
その中でも精神、心理に関するプロフェッショナルが臨床心理士です。
この臨床心理士に興味があり、目指したいと考えている人も多いでしょう。
そんな臨床心理士ですが、臨床心理士コースを廃止する学校が増えてるというのは本当でしょうか?
ここでは臨床心理士の学校について解説をしていきます!
臨床心理士コースを廃止する学校が増えてる?

臨床心理士はカウンセリングを行うことによって、クライアントの心の不調を取り除くのが主な仕事です。
昨今は様々な事情により心の不調を訴える人が多くなっています。
そしてそのような不調はなかなか理解がされにくいという欠点があります。
会社でのメンタルヘルスやスクールカウンセリングなどは行われていますが、それでも問題は多く心の不調は社会問題になっています。
そのため臨床心理士も今、社会には求められる存在となってます。
そんな臨床心理士ですが臨床心理士コースを廃止する学校が増えてるというのは本当でしょうか?
結論から言えば本当です。
詳しく解説していきます。
臨床心理士になるためには、臨床心理士の養成カリキュラムが組まれている大学院に通う必要があります。
そこで心理について勉強をして単位を取得し、試験に合格をしてやっと臨床心理士になることができます。
大学には縛りはないのですが、大学院に進学をすることは必須であり、高卒では取得をすることはできません。
また知っておきたいのが臨床心理士は国家資格ではありません。
臨床心理士は、1988年に日本臨床心理士資格認定協会によって制定された民間資格になっています。
民間資格とは言っても歴史もあるので評価はされますし、有用性が高い資格と言えるでしょう。
このように臨床心理士になるには大学院に進学をする必要があるのですが、大学院では臨床心理士コースを近年、公認心理師にする方向でシフトをしています。
公認心理師は臨床心理士と似ていますが別の資格となっています。
公認心理師の場合には、なるためには指定のカリキュラムが組まれた大学で単位を取る必要があります。
その上でカリキュラムが組まれた大学院に進学をしてさらに単位を取得する必要があります。
このようなことから公認心理師になるためには最低でも6年がかかるということですね。
加えて公認心理師の場合は2018年から認められた国家資格となっています。
現在、公認心理師は心理系の資格の中では唯一の国家資格となっています。
また目指すのにも大学の時点からカリキュラムを履修する必要があります。
大学院としても同じ学校の中で臨床心理士と公認心理師が目指せるコースがあると、その分コストもかかってしまいます。
その結果、臨床心理士コースを公認心理師コースに変えて、今後の対応をしていく学校が増えています。
臨床心理士は臨床心理士で大学院のみで取得することができるメリットはありますし、カウンセリングや医療機関でも評価をされる資格です。
ですがもし早い段階で心理系の勉強をしたいと考えた場合、公認心理師を目指した方が融通は効きやすいと言えるでしょう。
臨床心理士と公認心理師の資格を両方取ることはできる?

このように国家資格と民間資格で違う臨床心理士と公認心理師ですが、両方の資格を取ることはできるのでしょうか?
結論から言えば、できます。
この2つの資格に制限などはないので、受験資格さえ満たしていれば両方取得することはできます。
その際ですがもし取得をするのなら公認心理師からの取得を目指した方が良いです。
その理由としては公認心理師の場合には大学のカリキュラムを履修する必要があるからです。
そして大学院でも同様にカリキュラムを履修することで公認心理師の受験資格を得られます。
一方臨床心理士の場合には大学院のみでも大丈夫です。
また臨床心理士の大学院ですが、社会人向けコースであったり通信大学もあります。
そのため公認心理師として勤務をしながら、さらにレベルアップとして臨床心理士を取得が可能です。
臨床心理士と公認心理師ですがどちらも心理を扱うので範囲としては重複する面が大きいです。
なので経験を積み、勉強をすればどちらの試験も対応することはできるでしょう。
業務としても同様に重宝する面が大きく、現在は臨床心理士と公認心理師が境界なく勤務をしているというのが実態となっています。
それが今後、どのような形でシフトをしていくわかりません。
ただ臨床心理士と公認心理師の資格を取っておけばどちらにしても対応はできるので、ぜひ興味があったらダブルライセンスを目指してみるようにしてくださいね。
臨床心理士コースを廃止する学校が増えてる?のまとめ
臨床心理師ですがなるためには大学院でカリキュラムを履修する必要があります。
しかし、この臨床心理コースですが廃止する学校は増えています。
その理由としては公認心理師という国家資格が生まれ、こちらは大学、大学院と6年間の履修が必要になっているからです。
大学院ではこの公認心理師の対応にシフトしており、その結果臨床心理士コースを廃止するということになっています。
ただ臨床心理士と公認心理師は受験資格さえ満たせばどちらも取得することができます。
ぜひあらゆる仕事に対応するためにもダブルライセンスを目指してみてくださいね。