医療には様々な資格があります。
その中でも精神面、カウンセリングなどのプロフェッショナルが臨床心理士です。
この臨床心理士に憧れている、なってみたいと思う人もいるでしょう。
そんな臨床心理士ですが社会人からでもなれるのでしょうか?
ここでは臨床心理士について解説をしていきます!
臨床心理士になるのは社会人からでもなれる?
臨床心理士は心理学の専門家としてクライアントの心の問題を解決する職業です。
近年は様々な理由で心に障害を持つ人が増えています。
うつ病などの精神疾患罹患者も年々増加しており、臨床心理士の役割も大きくなっています。
そんな臨床心理士ですが、社会人から新たになりたいと思った人もいるでしょう。
その場合、臨床心理士になるには社会人からでもなれるのでしょうか?
結論から言えばなれます。
詳しく解説していきます。
まず臨床心理士ですがこちらは国家資格ではありません。
民間資格に当たるのですが、それでも取得するためには日本臨床心理士資格認定協会が指定する、指定大学院や専門大学院に進学をする必要があります。
このことから臨床心理士になるためにはまずは大学に進学をする必要があります。
なので高卒の人はまず大学に進学をしなければなりません。
そして大卒の人は自分が通える大学院を探して入学をする必要があります。
ただそうなると社会人から臨床心理士になるには一気にハードルが高くなってしまいますね。
臨床心理士になりたいと思っても仕事を辞めるとなると勇気が入ります。
しかし、この臨床心理士ですが大学院ですが働きながらでも十分に目指すことができます。
臨床心理士の受験資格を目指せる大学院ですが、通信制や夜間コースもあります。
そちらでしたら仕事をしながらでも臨床心理士の勉強ができます。
もちろん通信制や夜間になるとなかなか勉強の時間が取れなくて大変です。
ですがその時間も取れないぐらいでしたら臨床心理士の試験もそもそも合格できないでしょう。
例外を紹介
このように臨床心理士ですが社会人からは大学院に行くという方法があります。
ですが例外的に大学院に通う必要がない場合もあります。
それは医師免許を持っている場合です。
臨床心理士の受験資格の中には、「医師免許取得者で取得後2年以上の心理臨床経験を有する」があります。
心理臨床とは医療機関や教育機関でカウンセリング業務を行なった経験を指します。
この場合、この実務がそのまま評価され臨床心理士の受験ができます。
医師免許は全ての医療資格の中でもトップになります。
わざわざ臨床心理士を取る必要は正直ないですが、それでもより臨床心理を深めていきたいと思った場合には持っておいて損はないでしょう。
臨床心理士の具体的な仕事を紹介!
臨床心理士ですが具体的な仕事も紹介していきます。
臨床心理士が行う業務はカウンセリングがありますが、このカウンセリングにも種類があります。
臨床心理士ですが業務としては以下の3つに分かれます。
臨床心理査定
こちらは原因不明の心の不調を訴える人に対して、カウンセリングを通してその原因やクライアントの心理状態を探ります。
本人が自覚していない原因を共に発見することで、その対策をしていきます。
臨床心理面接
こちらは実際に治療としてのカウンセリングです。
行動療法や集団心理療法など、治療する心理療法はたくさんあります。
臨床心理士はクライアントの心の状態や原因に合わせて最適な両方を選択し、クライアントと共に治療を目指します。
臨床心理的地域援助
役場や学校などに常駐をして、地域の人の不安の相談業務を行います。
特に学校の場合はスクールカウンセラーとして重要な役割を持ちます。
臨床心理士は資格を生かして、これらの業務を通しクライアントの心の不調を解決していきます。
ただ臨床心理士の仕事はとても大変です。
親身になって相談を受けることによって、自分も心の不調になってしまったり、クライアントから依存を受けるなどの可能性もあります。
そして臨床心理士の平均年収は350万円から500万円ほどでであり、決して高くはありません。
また臨床心理の現場は毎年のように新しい考え方が療法が生まれます。
原因も時代に合わせて変わるため、価値観のアップロードや勉強は不可欠です。
臨床心理士は上記のように大学院に行って資格を取る必要があり、取得難易度と労力に比べたら年収は低いと言わざるを得ません。
ですがだからこそ人の気持ちに寄り添って働きたいと思う気持ちが大切になります。
その気持ちことが何よりも臨床心理士においては大事と言えます。
臨床心理士を目指したいと思った場合には、その仕事を理解した上で目指してみるようにしてくださいね。
臨床心理士になるのは社会人からでもなれる?のまとめ
臨床心理士ですが社会人からでもなることはできます。
その場合には大学院に進学をする必要があります。
大学院ですが、通信制や夜間コースなどもあるので仕事を辞めずに働くことは可能です。
ただその分、勉強は大変ですので頑張る必要があります。
臨床心理士ですが仕事は多岐に渡り、カウンセリングでクライアントの心の不調を解決します。
大変な仕事ですが、やりがいがある仕事ですのでぜひ目指してみてくださいね。