放射線技師は将来なくなるってほんと?

  • 2025-02-05
  • 2025-02-05
  • 生活

病院には様々な仕事があります。

その中でも主に画像検査を請け負うのが放射線技師ですね。

放射線技師はレントゲン、CTなど放射線を扱う業務以外にも、MRIといった磁気による撮影を行います。

そんな病院になくてはならない放射線技師ですが将来なくなるってほんとでしょうか?

ここでは放射線技師の将来性について現役の放射線技師である筆者が紹介をしていきます!

放射線技師は将来なくなるってほんと?

大きな病院には放射線技師は大抵在籍しています。

レントゲンやCT、MRI、それ以外にはマンモグラフィやPET、放射線治療など、放射線技師はそれぞれの分野で業務を行っており毎日患者さんのために働いています。

筆者もその一人で、筆者の場合にはレントゲンやMRIを主に業務として行なっています。

そんな放射線技師ですが将来なくなるというのを聞いたことがあるかもしれません。

これって本当なのでしょうか?

結論から言えば、きっとなくならないと思います。

ただ、こちらは筆者の願望も多少含まれていますが…。

ではその理由について解説をしていきます。

まず放射線技師ですが独占業務となっています。

上記のような放射線を扱う医療機器は医師、歯科医師を除いては放射線技師しか扱うことができません。

唯一、MRIだけは磁石を使った撮影になりますので放射線技師でなくても、というより誰でも撮影をすることができます。

ただ結局は医療画像を撮る業務となるので放射線技師が扱うことが多くなっています。

近年の医療業界の進歩は目覚ましいものがあります。

特にAIの進出によって様々な仕事が奪われるのではないかと言われています。

ですが、放射線技師は撮影をすることだけが仕事ではありません。

撮影をするまでの患者の移動や緊急対応、機器の管理なども放射線技師の業務になります。

いくらAIが利用できたとしてもそのような対応は医療知識を持った人じゃないと厳しいですよね。

このようなことから、放射線技師の仕事自体はなくならないと思います。

ですが、AIは医療機器にはどんどん組み込まれていきますので、それらを上手く利用できる知識は放射線技師として身につけていく必要があります。

逆に医療画像から病変を見つけ出す読影医は今後業務が減っていく可能性はあると思います。

もちろんすぐに読影医の仕事はなくなるわけではありませんし、放射線界の仕事は読影だけではありません。

放射線治療を行う医師もいれば、カテーテル検査を行う医者もいます。

なので放射線科医がなくなることはありませんが、その中でも読影に関してはまさにAIの得意分野です。

AIを使うことによって診察の精度も上がることが考えられますから、

今後は読影分野に関しては医者もAIを用いる可能性はありますし、実際に運用をしている病院もあります。

結局は、仕事はなくなることはありませんが今後は放射線技師にしても医者にしても、AIなどの技術をうまく使えることが大切となっていくでしょう。

放射線技師は飽和しているってほんと?

このように放射線技師ですがなくなることはないでしょう。

しかし、それと将来性があるかはまた別の話です。

現在、放射線技師は飽和をしていると聞いたことはあるかもしれませんが、これは本当なのでしょうか?

結論から言えば、本当です。

放射線技師ですが飽和をしていると言われる理由は以下のことが挙げられます。

枠が少ない

放射線技師ですが、主な職場としては病院やクリニックなどが挙げられます。

そしてその中でも放射線技師は採用枠数が少ない業種となっています。

大きな病院でも放射線技師としては多くて30人、少ない場所ですと1人ということもあります。

そしてその枠の中で毎年退職者が出るわけではないので、必ず希望の職場で募集があるというわけではありません。

養成所が多い

放射線技師に限らず医療従事者を育成する養成所や大学は年々増加傾向です。

そしてそれが退職者数に見合っていない場合、当然ですが放射線技師は飽和していきますよね。

このように放射線技師は既に飽和状態と言われています。

ですがこれは筆者が学生だった10年以上前から既に言われています。

それでも就職先としては毎年どこかしらはありますので、よほど選り好みをしなければ就職はできます。

むしろ全国どこでも働く場所はありますし、何より国家資格ですので、飽和していてもとりあえずは何とかなる職種でしょう。

また、放射線技師ですが女性でしたらめちゃくちゃ需要が高い職になります。

マンモグラフィーを行う場合、当然放射線技師は女性の方が良いです。

マンモグラフィーは検診でも行う病院は多いですし、若い方も受けることが多いので、

マンモグラフィーができる女性放射線技師はとにかくどこの職場も欲しがります。

マンモグラフィーのスキルを持っているだけでかなりの好条件で働くことができるので、女性でしたら放射線技師はおすすめの職となっています。

放射線技師は将来なくなるってほんと?のまとめ

放射線技師ですが、将来なくなることはないでしょう。

ただ医療機器にはAIが組み込まれていくので、それらを上手く使いこなせるようにならなくてはなりません。

また、放射線技師は飽和状態ではありますが、選り好みをしなければ職に困ることはないでしょう。

特に女性の場合はマンモグラフィーがあるので、需要は非常に高いです。

ぜひこれらのことを理解して興味があれば放射線技師を目指してみてくださいね。