病院には様々な医療職があります。
その中でも高度医療機器を扱うのが臨床工学技士です。
普段はあまり目立たない職種ではありますが、大きな総合病院など医療機器を扱う病院だと臨床工学技士は欠かすことができません。
そんな臨床工学技士ですが聴診器は必要なのでしょうか?
ここでは臨床工学技士に聴診器は必要かどうかについて解説していきます!
臨床工学技士に聴診器は必要?

臨床工学技士は病院で高度医療機器を扱います。
透析装置や人工心肺、呼吸器など、これらは医師や看護師は十分に扱うことができません。
なので臨床工学技士が専門知識を持って操作管理をすることで、患者の命を守ります。
そんな臨床工学技士ですが聴診器は必要なのでしょうか?
結論から言えば、場合によっては必要になります。
詳しく解説をしていきます。
臨床工学技士ですが、聴診器が必要なことはあります。
その場合ですが、これは透析を担当する場合です。
臨床工学技士において、透析の管理は非常に大切です。
透析が必要になると2日1回の透析が一生必要になります。
透析にかかる時間は1回4時間から5時間ほどです。
透析は専用の透析装置を使うので、それらの操作管理は臨床工学技士が行う病院が多いです。
この透析の際に聴診器を使うことが多いです。
聴診器を使うのはシャントに異常がないか調べる時です。
シャントは医療用語で動脈と静脈がつながることを言います。
こちらは血管が伸びて自然と発生してしまうこともありますが、
透析の場合には手術をして利き手じゃない方の手首にわざとシャントを作ります。
その理由としては以下のためです。
・血液量を確保するため
透析をする際ですが1分間に150mlから200mlの血液を機械を通して循環させる必要があります。
その際、静脈に穿刺をしても静脈は血流が遅いので必要量を循環させることができません。
そのために手術で動脈と静脈を繋ぎ合わせます。
それによって静脈でも血流が確保されるので透析をスムーズに行うことができます。
・利き手を確保するため
シャントを作るのは一般的には利き手の反対です。
そこに確実に穿刺をすることができる血管を作ることで利き手を自由にできます。
透析は上記の通り4時間から5時間ほどかかるので非常に長いです。
透析患者はその間はテレビを見たり本を読むなど自由に過ごします。
ただその際に利き手が使えないとなると不便を強いられます。
なので利き手を確保するためにシャントを作ることが多いです。
このように透析をするためにはシャントは必要不可欠となっています。
そしてシャントがしっかり流れているかどうか確かめるために聴診器が必要になります。
シャントが正常で、しっかり血流が確保されていたら、聴診器にシャントを当てるとシャーシャーという血液が流れる音が聞こえます。
ですがシャントに異常があるとそのような音が聞こえません。
シャントですが血管なので当然老化をしてしまいます。
特に透析は血管に負担がかかりやすいのでシャントも老朽化して詰まることもあります。
そうなると今度はシャントを拡張させるための手術が必要になります。
臨床工学技士は患者の異変、シャントの状態を把握するのも大切な業務です。
聴診器自体は本格的なものでなく、ネットで売られている1000円ぐらいのもので構いません。
臨床工学技士で透析を担当することになったら、しっかり準備をしておきましょう。
臨床工学技士の透析室での業務について紹介!

臨床工学技士ですが透析室の業務について紹介していきます。
装置の点検、準備
透析を行える病院には透析室が設置されています。
そこには透析装置があるので、透析を始める間に機械の点検準備を行います。
透析治療
そして業務が始まったら実際に透析患者に対して透析を行います。
シャントに穿刺を行い血管から透析装置を繋げることで血液をきれいにします。
一度透析を始めると4、5時間はかかるのでその間は交代で他の業務を手伝ったりします。
また透析中の患者の様子を確かめるのも大事ですし声かけや雑談をするのもリラックスしてもらうのに効果的です。
透析のセットは病院によって違いますが、大体は午前午後の2セットになっていることが多いです。
装置の片付け
透析が終わったら翌日にスムーズに使えるように装置の片付けを行います。
その際にも異常がないかをチェックしておきます。
臨床工学技士の透析室の業務はこのようになっています。
臨床工学技士において透析室の業務というのは非常に重量です。
医師が在中していなく、臨床工学技士に判断が迫られることもあるので、しっかりと知識をつけるようにしましょう。
臨床工学技士に聴診器は必要?のまとめ
臨床工学技士ですが聴診器は必要な場合があります。
その場合とは、透析室で業務を行う場合です。
透析をする場合、患者にはシャントが必要になります。
そしてシャントに異常がないかを確かめる場合ためには聴診器を使うことがあります。
なのでしっかりと聴診器を使って異常があるかを判断できるようになりましょう。
臨床工学技士にとって透析室の業務は非常に重要です。
ぜひ知識をつけて、安全に業務ができるようにしてくださいね。