病院には様々な医療従事者が働いています。
その中でもリハビリ職として大切なのが言語聴覚士です。
言語聴覚士は言語聴覚に関するプロフェッショナルとして、事故や障害で言語聴覚が不自由な人のサポートを行います。
ただ気になるのが言語聴覚士の年収ですよね。
言語聴覚士で年収1000万はいけるのでしょうか?
ここではそんな言語聴覚士の年収について解説をしていきます。
言語聴覚士で年収1000万いける?

言語聴覚士は医療従事者の中でもマイナーな部類に入ります。
言語聴覚に関するリハビリ職として、大きな病院やリハビリ専門病院に勤務をしていることが多く日々患者さんのために業務を行っています。
もしかしたらそんな言語聴覚士に興味を持っている人もいるでしょう。
その場合、業務と同様に気になるのが年収だと思います。
言語聴覚士ですが年収1000万はいけるのでしょうか?
結論から言えば、普通でしたら困難だと思われます。
詳しく解説をしていきます。
言語聴覚士ですが実は年収は医療従事者の中でも少なくなっています。
言語聴覚士の平均年収は420万円ほどとなっています。
もちろんこれは地域差や病院の差もありますが、管理職についたとしても600万円いかないレベルとなっています。
このようなことから言語聴覚士が年収1000万というのは非常に厳しいです。
ただ、絶対に無理ということはありません。
言語聴覚士が年収1000万を目指す場合には以下のような方法があります。
開業を行う
言語聴覚士の業務の中には言語訓練や構音訓練があります。
そしてこれらは医師の指示がなく言語聴覚士の判断で業務をすることができます。
これは他の医療従事者ではあまりないですね。
なので言語訓練などの専門のセラピーとして独立開業を行うことができます。
また小児の場合発達障害によって言語障害があることもあります。
そのような子供専門の言語教室を開くこともできます。
その他、それ以外にもリハビリ施設に通えない方のために、出張専門のセラピストとして独立をすることも可能です。
そして開業の言語聴覚士として軌道に乗れば、講演会やオンラインサロンなどによって、さらに収入を得ることが可能となっています。
副業を行う
副業をすることで収入を増やすことが可能です。
本業の他にも非常勤で病院のアルバイトを行ったり、同業者向けの講習を行うなどをすると収入を増やすことができます。
また今はYouTubeなどで発信をすることによって思わぬ収入を得ることも可能です。
どっちにしても普通の言語聴覚士以上に知識は必要なので、しっかりと勉強をするようにしましょう。
大学教授になる
言語聴覚士として病院に勤務をするだけではどうしても年収は頭打ちです。
そのため言語聴覚士としての知識を生かした他の職種に転職するのもありです。
言語聴覚士ではなく、言語聴覚士を養成する学校の教師などもありますが、特に年収が高くなるのは大学教授です。
有名大学にも言語聴覚士の学科はありますので、その中でキャリアを積むことで最終的に言語聴覚士として年収1000万を超えることも可能です。
またそのレベルになると専門書の執筆の仕事もあったりするので、それによって収入を上げることができます。
このように言語聴覚士でも年収1000万を超えるのは不可能ではありません。
ただその場合には普通の言語聴覚士以上にスキルアップをすることは必須であり、生半可では到達をすることはできません。
はっきり言って医療職で年収1000万を目指すのなら、一生懸命勉強して医者になった方がよほど楽だと思います。
やりたいことも大事ですが、年収も大事な要素ですので、これらを考えた上で将来を決めるようにしてくださいね。
言語聴覚士の年収はどうして低い?

上記のように言語聴覚士は医療従事者の中でも低めになっています。
これは一体どうしてなのでしょうか?
続いて紹介をしていきます。
言語聴覚士の年収が低い理由としては以下のことが挙げられます。
リハビリ分野が限られる
言語聴覚士は言語聴覚に関するリハビリの専門家です。
ただこちらは運動機能のリハビリなどに比べても分野は少なくなってしまいます。
なので同じくリハビリ職である理学療法士や作業療法士に比べても年収は低くなります。
そしてリハビリの分野が少なくなるということは、それだけ診療報酬も少なくなるので収入も減ってしまいます。
夜勤がない
医療従事者の中でも給料が良いのは夜勤の割合が大きいです。
夜勤の場合にはやればやるほど給料が上がるので、稼ぎやすくなっています。
言語聴覚士を始め、リハビリ職の場合この夜勤がありません。
そのため働きやすさはありますが、その分給料は低くなってしまいます。
このように言語聴覚士の年収が低くなってしまうのはいくつか原因があるので、それらもしっかり理解をしておきましょう。
言語聴覚士で年収1000万いける?のまとめ
言語聴覚士ですが平均年収は420万ほどとなっています。
管理職についても600万には届かないレベルの年収となっているので、普通にしていては年収1000万は厳しいでしょう。
なので言語聴覚士で年収1000万を目指す場合には、独立や副業、大学教授になるなどの方法を探すしかありません。
言語聴覚士の場合には業務的にも年収が上がりにくいので、年収1000万を越えたい場合には自分で工夫をするようにしてくださいね。