病院には様々な医療従事者が働いています。
その中でも目立ちませんが、大事な役割を果たしているのが言語聴覚士です。
言語聴覚士は言語聴覚分野のプロフェッショナルで、日々患者さんのためのリハビリを行っています。
そんな言語聴覚士ですが、学習カリキュラムについて気になりますよね。
ここでは言語聴覚士の学習カリキュラムについて解説します。
言語聴覚士の学習カリキュラムについて解説します

医療従事者の仕事の一つに言語聴覚士があります。
こちらは言語聴覚分野に関するリハビリを行うプロフェッショナルです。
言語聴覚というのは普段は当たり前のように機能をしていると思ってしまいます。
しかし、事故や障害によってうまく機能をしない人も多く、そのような人のために言語聴覚士はリハビリでサポートを行います。
そして言語聴覚士は国家資格を有する資格職です。
言語聴覚士は大学や専門学校など、指定された養成校で学習カリキュラムを積み、国家試験に合格をすることでやっと働くことが可能となっています。
まずはそんな言語聴覚士の学習カリキュラムについて解説をしていきます。
言語聴覚士の学校には大きく分けて2種類あります。
それは大学と専門学校です。
大学の場合には言語聴覚士の知識はもちろんのこと、人体生理学や運動学など、幅広く学ぶことができ研究機関としての側面も有しています。
中には公立の言語聴覚士を目指せる大学もあり、その場合には学費が安くなるなどのメリットもあります。
大学ですと、4年制の学校が多いですが、中には3年制の短大もあります。
大学の場合には卒業後は言語聴覚士として働く以外にも、そのまま大学院に進学をして研究職に進むという道もありますね。
そしてもう一つは専門学校です。
専門学校は言語聴覚士になるための実務を中心とした養成校です。
専門学校の場合2年制のところが多く、実務や国家試験対策についてガシガシ行っていく感じですね。
そのため、早く言語聴覚士として働きたいという方にはおすすめです。
専門学校には夜間などの働きながらでも通える学校も多くあります。
このようにまずは言語聴覚士になるためには自分にあった学校を選択することが大切です。
言語聴覚士の学習カリキュラムについても詳しく解説していきます。
言語聴覚士の学校では指定規則に基づき、科目や取得単位数が定められています。
大学の場合には単位数としては合計93単位になっています。
そして4年制大学の場合には124単位が卒業条件になっていることが多いです。
一方専門学校の場合には73単位を取得することが条件となっており、それに合わせてそれぞれの学校で学習カリキュラムが組まれています。
学習カリキュラムですが座学が中心ですが、医療系の学校の特色としては必ず実習があります。
これは言語聴覚士に限らず医療従事者の学校の場合には必ず実習はあります。
この臨床実習は実際に病院で言語聴覚士の側につき、実務を体験する感じですね。
もちろん言語聴覚士の資格は持っていないので、実際のリハビリの実務を行うことはできません。
ですので先輩の言語聴覚士のサポートをする感じですね。
この臨床実習は480時間以上と定められており12単位に換算されています。
1日病院に実習を行うので、大体3ヶ月ほどの実習になりますね。
これらの学習カリキュラムに沿って単位を取得し、最終的には国家試験の合格を目指すというのが言語聴覚士の学習の流れです。
国家試験の合格というのは単位には含まれていないので、実際言語聴覚士の国家試験に不合格でも学校は卒業できます。
ただ病院に就職をする場合には当然国家資格が必要となりますので、
国家試験に不合格になったら就職もパーになってしまいます。
なのでしっかりと勉強をするようにしてくださいね。
言語聴覚士に向いている人はこんな人!

言語聴覚士として働くためにはこのように学習カリキュラムをこなす必要があります。
ただ、根本的にどのような人が言語聴覚士には向いているのでしょうか?
言語聴覚士に向いている人としては以下のような人が挙げられます。
コミュニケーションを取るのが好きな人
言語聴覚士ですがお話をすることも大事な業務の一つです。
なので対人のコミュニケーションは大事なスキルとなっています。
別にコミュニケーションが上手いことが必要なわけではありません。
ただ相手の気持ちに立って考えられるような、コミュニケーションが好きということは大切となっています。
向上心がある
医療分野というのは日々進歩が目覚ましいです。
また新しい技術を取得するためには練習や勉強会に参加も必要となります。
言語聴覚士に限らず医療従事者は業務外の時間でも、学習に時間を費やしている人は多いです。
他にも学会発表などもすることがあり、リハビリだけ業務だけではありません。
そのようなことが苦にならない人は向いています。
言語聴覚士の学習カリキュラムについて解説しますのまとめ
言語聴覚士ですが学習カリキュラムとしては大学と専門学校でそれぞれ組まれています。
座学の他にも臨床実習もあり、実際病院で言語聴覚士の実務を体験します。
ただこれらのカリキュラムをこなしても国家試験に合格しなければ意味がありません。
ぜひしっかりと言語聴覚士の学習カリキュラムと勉強を行い、言語聴覚士としてしっかり働けるようにしてくださいね。