初めて介護施設を利用する際、家族がどのように介護をされるのか不安ですよね。
大切な家族の介護だからこそ、しっかりと知っておきたいです。
そんな介護施設ではまずアセスメントシートを作成することになります。
この介護のアセスメントシートですが、一体なんなのでしょうか?
ここでは介護のアセスメントシートについて解説をしていきます!
介護のアセスメントシートとは?解説します

介護施設に限らず、病院に入院をする際など、まずアセスメントシートを作成します。
このアセスメントシートですが、初めてだと何のことかもさっぱりわかりませんよね。
介護のアセスメントシートとは一体何なのでしょうか?
結論から言えば、介護のアセスメントシートとは介護者の包括的な基本情報になります。
詳しく解説をしていきます。
介護のアセスメントシートですが、ほとんどの場合には入所をする前の面談の段階で作成をされることになります。
その際確認されることとしては以下のことが多いです。
・介護者の基本情報
名前や年齢、住所といった介護者の基本情報をまずは確認します。
・保険や支援情報
介護保険や医療保険に入っているかや身体障害者手帳の有無など、
支援を受けられるかの確認もします。
・日常生活の度合い
介護者の身体の状態も家族から把握をするようにします。
自立した歩行ができるかや、食事やお風呂、排泄が可能かどうか。
認知がないかなどの情報を確認するようにします。
・認定情報
行政による要介護認定が認められていたら、その評価も確認します。
・希望
介護者や家族の希望も確認します。
この希望は特に大切であり、可能な限り利用者の希望にあった介護をするためと、
トラブルを防止する役目があります。
このようにアセスメントシートでは介護者の身体情報や周辺情報について、できるだけ記載をするようにします。
もちろん本物のアセスメントシートの作成の際にはこれ以上にもっと細かい部分まで、確認をすることが多いです。
その数は23項目にも及び、それらは厚生労働省によってしっかりと指定をされています。
そしてこのアセスメントシートをもとに介護計画を立て、利用者に役立てるようにします。
またアセスメントシートですが介護者の状態や、介護認定の変更などのタイミングで、新たに作り直すことが多いです。
できるだけ新しい状態でアセスメントシートを作成することで、患者の状態と介護計画の差異をなくすためですね。
介護のアセスメントシートの様式を紹介!

介護のアセスメントシートですが、指定された23項目が満たされていれば、独自に作成しても構いません。
しかし、アセスメントシートの場合いくつか様式もあり、それらを利用した方が使いやすく情報の共有もしやすくなっています。
続いてそんな介護のアセスメントシートの様式について紹介していきます。
包括的自立支援プログラム
まず紹介するのが包括的自立支援プログラムです。
こちらは全国老人福祉施設協議会といった介護着説団体が作成したものであり、約50%の施設で使われているアセスメントシートです。
こちらは基本情報はもちろんとしていますが、要介護認定の際に使われる調査票と内容がリンクをしています。
そのため照らし合わせや介護者の状態の確認がしやすくなっています。
要介護認定というのは介護者の状態によっても調査が行われるので、その都度状態にあったアセスメントシートが作りやすいのは大きいですね。
居住サービス計画ガイドライン
こちらのアセスメントシートは全国社会福祉協議会が作成したものです。
居住サービスに特化した作りとなっており、介護者の身体状態や生活の様子などについて、細かく記載をする内容となっています。
居住サービスを提供する施設ではこちらを利用することが多くなっています。
R4
こちらは全国老人保健施設協会が主に介護老人保健施設のために作成したアセスメントシート。
在宅復帰を目指し、ケアプランから実績、評価などを実務的な内容を中心に記載をすることが多くなっています。
MDS-HC
こちらは居住や施設など幅広く使えるアセスメントシートとなっています。
介護利用者の機能的評価や健康問題、リスクなど総合的に記載をすることができます。
ケアマネジメント実績記録方式
こちらのアセスメントシートの場合、ケアマネジメントを中心に作成をすることができます。
介護者だけでなくその家族の状況なども記載し、深く介護者を知ることができます。
介護者やその家族の希望についてや介護職員の意見なども書くこともでき、介護者に合わせたケアをすることができます。
その反面記入をすることが多く、アセスメントシート作成には手間がかかります。
その他にもアセスメントシートはありますが、一般的なのはこれらのアセスメントシートです。
ぜひアセスメントシートの作成に協力をして、より良い介護をしてもらうようにしましょう。
介護のアセスメントシートとは?解説しますのまとめ
介護のアセスメントシートですが、こちらは包括的な介護者の基本情報になります。
アセスメントシートでは患者の基本情報の他にも、保険や生活状態、家族などについて記載をすることで、
より効率的に介護者の情報について知ることができます。
このアセスメントシートはいくつか様式があり、施設ごとに使っているものも違います。
介護施設を利用する際にはアセスメントシートの作成に協力をするようにしてくださいね。