春になると真新しいランドセルを背負った小学生を見かけますよね。
元気一杯に学校に通い始めた小学1年生を見ると、こちらもほっこりとします。
そんな春を象徴するようなランドセルですが、
実は季語にもなっていると聞いたことがありますが本当なのでしょうか?
ランドセルは季語?そもそも季語って何?
テレビ番組の影響で今、俳句が再注目をされていますね。
俳句は日本古来からある文化であり五七五の音に合わせて情景を描き出す言葉遊びですね。
趣味と言えるほど俳句はあっていなくても、
国語の授業などで俳句を作ったことがある人は大勢いると思います。
俳句はテレビの影響もあり俳句を嗜む人口も年々増えてきており、
今は日本にも800万人ほど俳句を楽しむ人がいるとされています。
そんな俳句のルールですが、五七五の音に合わせるほかに大事なのが、
季語を入れるということですね。
季語とは読んで字のごとく季節の言葉です。
俳句の中に季語を入れることでより鮮やかに情景を描き出すことができ、
その季節を様子を伝えることができます。
そしてそんな季語ですが、実はランドセルも季語になります。
ランドセルは年間を通して使われるものですが季語としてはやはり春になります。
真新しいランドセルを背負って通う小学生の姿は
確かに春をイメージさせますもんね。
しかし、そもそも季語とは一体なんなのでしょうか?
続いて季語についても解説していきましょう。
日本の歌の歴史は古く、平安時代まで遡ります。
そしてその頃にはすでに季語はありました。
日本最古の和歌集である万葉集には季語についての記録が残っています。
季語が歌のルールとして成立をしたのは平安時代末期の頃です。
この頃には季節ごとに定められた季語が150個ほど記録をされており、
「桜」や「ほとどぎす」、「紅葉」や「雪」など今でも通用するような季語が残されています。
その後時代を追うごとに季語は増えて行き、
江戸時代になると一般庶民にまで俳句が浸透したこともあり、
季語が爆発的に増えていきます。
この頃には松尾芭蕉などの歴史に残る歌人も生まれていますね。
また、明治時代になると正岡子規が俳句の近代化を行います。
その頃には季語も自由な発想のものが増え、俳句としては無季俳句や、
自由律など俳句の幅が広がって行きました。
そうしてランドセルも季語の一つとして数えられるようになったのですね。
俳句は歴史が古い分、その時代に合わせて様々な変化をしていきます。
常に新しい季語も生まれていますので、そんな時代を感じながら歌を作るのも、
俳句の楽しみの一つですね。
こんなのもあり!?珍しい季語を紹介!
季語ですが、実は公式に季語に認定をする協会などはありません。
ですので、その情景が連想されるものでありましたら季語として使ってOKです。
そして数ある季語の中でもランドセルのように、
これも季語なの!?というものをここでは紹介していきたいと思います。
◯春の季語
・猫の恋
猫の恋、繁殖が行われるのは春です。
その時期の描写として猫の恋が季語になっています。
・わらび餅
わらび餅は春から夏にかけてのお菓子のイメージですが、季語としては春になります。
わらび餅に限らず、和菓子は春の季語とされることが多いです。
・海苔
海苔は1年中出荷をされていますが、収穫は11月から春先まで行われており、
季語としては春になります。
・ボートレース
ボードレースのシーズンは3月から11月になるのですが、
季語としては春に限定されます。
ボートレースが季語なのは意外ですね。
◯夏の季語
・香水
薄着になり、香水がより印象的になることから夏の季語とされています。
・いちご
いちごは春のイメージですが、本来の旬は夏であるため、夏の季語となっています。
・メダカ
メダカは夏の小川を元気に泳ぐイメージから夏の季語となっています。
◯秋の季語
・八月
八月は夏真っ盛りのイメージですが、旧暦だと秋に分類されます。
ですのでややこしいですが、秋の季語となっています。
・相撲
相撲は本来、秋の豊穣を祈る神事でありました。
このことから秋の季語とされています。
・ラフランス
洋梨を指すラフランスも旬から秋の季語となっています。
外来語でも季語が使えるのも面白いですね。
◯冬の季語
・たい焼き
冬に美味しいたい焼きは冬の季語になっています。
熱々のたい焼きを食べる情景が思い浮かびますね。
たい焼きと同様に今川焼きも冬の季語となっています。
・ジャケット
ジャケットは一年中着ることも多いですが、イメージの強い冬の季語となっています。
・マグロ
マグロも旬の関係から冬の季語となっています。
このようにこれも季語なの!?と思うようなものが多いですね。
ランドセルもそうですが、意外な季語を探すだけでも面白いですよ。
ランドセルは季語なの?その理由はのまとめ
ランドセルが季語についてはおわかりなられたでしょうか?
ランドセルは春の季語として俳句に使えます。
俳句は歴史がありますが、時代に合わせてその都度変化をしています。
ですので、これも季語なの!?と思うような意外な季語も多く、面白いですね。
ぜひランドセルを始め、意外な季語や古来からある季語を使って、
俳句を楽しむようにしてくださいね。