間違ってませんか?【一理ある】の使い方!正しい意味はこれ!

一理あるの使い方!正しい意味はこれ!一利とは違うの?

あまり得意ではない相手から「君の意見も一理あるね」と言われた。

でもこれはどういう意味なんだろう?と思うことありませんか?

一理ある、の正しい意味ってなに?

どういうときに使えばいいのかな…。

なんだかわかりにくい言葉ですよね。

そこで今回は「間違っていませんか?【一理ある】の使い方!正しい意味はこれ!」の記事をお送りさせていただきますね。

一利との違いについても調べてみたのでぜひ参考にしてください。

間違っていませんか【一理ある】の使い方!正しい意味はこれ!

間違ってませんか?【一理ある】の使い方!正しい意味はこれ!
苦手な人から「あなたの意見も一理あるね」と言われたとき。

あなたはこの言葉をどう捉えますか?

私の意見の方が正しいってこと?

それとも一部分だけ正しいってこと?

でもちょっと上から目線な物言いだし、

もしかしてあまりいい意味ではないのかも…。

一理ある、という言いまわしを耳にしたことがないひとは少なくないと思います。

でも実際の意味はなんだかピンと来ないですね。

果たして相手はあなたの意見をどうおもっているのでしょうか…。

辞書で一理あると引くと…

【物事がおおかた道理にかなっていることを意味する表現】
(weblio:実用日本語表現辞典)

ここにもう例文が出てしまっていますが、

聞きなじんだ言い回しですね。

ちなみに「一理ある」では出なかったので「一理」は単独のワードで、

「ある」をつけてセットで使われているようです。

 

「道理」とは物事の道筋、という意味です。

つまり、だいたいは道筋に沿っているという意味になります。

これでもなんとなく伝わりますが、

もう少しわかりやすいものを探してみたいと思います。

【一通りの道理、一応の理由。「それにも―がある」】(広辞苑:電子版)

こっちの「一応の理由」が一番わかりやすそうですね。

冒頭のシーンをこの表現に置き換えてみると…

「あなたの意見も(一応の理由はある)ね」

このようになります。

 

どうでしょうか。

どうやら相手はあなたの意見の方が正しいと思っているわけではなさそうです。

同時に、完全にあなたが間違ってるとは思ってないことも伝わってきますね。

「一理ある」は「それも正しい意見ではある」という意味が正解になります。

 

ただ、相手としては自分の意見の方が正しいと思っているようです。

まあ、それも間違いではないけど、

といったところでしょうか。

なんだか煮え切らない態度ですね…。

 

ですが…ややこしいことに「一理ある」という言葉はその時の状況によって、

すこし意味合いが変わってくることも…

例えば「なるほど!確かに君の意見も一理あるね!」の場合と

「確かに君の意見も一理あるが…。」の場合。

前者はこのまま何かのプロジェクトが始まりそうな勢いに対し、

後者はあまり乗り気ではなさそうですね。

「一理ある」という言葉には「正しい意見ではある(完全な間違いではない)」といった意味しかなく、

賛成・反対の意味を含まないためこのようなことが起こります。

個人的にはこのワードが出てきたときには、

表情や状況などで見分けることをおすすめします。

 

ただ確実に言えるのは「あなたの意見も正しい」であって

「あなたの意見が正しい」という意味ではないということです。

相手の意見が正しいと伝えたいときに使ってしまうと

思わぬ誤解を招きかねないので気をつけましょう。

また、この後に出てくる「一利」は全くの別物ですので、

使い分けには気を付けたいところです。(日本語って面倒ですね…。)

【一理ある】は一利とは違うの?

間違ってませんか?【一理ある】の使い方!正しい意味はこれ!

「一理」とよく似た「一利」という単語。

音も同じだし、こんがらがってきそうですね…

筆者も打ち間違えが増えてきました。

変換機能が反抗期に入ってしまったようです。

疲れたという予測変換の言い分にも一理ありますね。

冗談はさておき、先ほどの「一理」と一利はいったいどうちがうのでしょうか。

「一利」という言葉の意味とは…?

「一利」とは…

【一つの利益。「百害あって一利なし」】(広辞苑;web版)

【一つの利益。一面からの利点。「百害あって一利なし」】(weblio:三省堂/大辞林)

例えが両方同じになりました。

他の辞書でも同じ例文が出てきたので、

この使い方が一般的なようです。

「タバコには百害あって一利なしだ」

なんて言い方をすることがありますよね。

「一利」は、ひとつの利益という意味なので、

この言い回しだと「ひとつの利益もない」

つまり「全くいいことがない」という意味になります。

また、あまり単独で使う例は見かけませんが、

もし「この取引には一利ある」といった場合には

「この取引には利益がある」という意味になります。

 

先ほどの「一理ある」の「一理」とは意味が変わっていますね。

基本的には意見やアイデアなどの考えに対しての「いちりある」は

「一理ある」の方で使われています。

この「一利」と間違えて、一利ある?褒められてる…!

と思うとぬか喜びになってしまうかもしれません…!

充分注意してくださいね。

一理ある、をもじった造語

間違ってませんか?【一理ある】の使い方!正しい意味はこれ!

「一理ある」は意味的にも一、

という数字からも比較的もじりやすいためか、

言葉あそびのような感覚で派生形の造語が多く作られています。

いずれも正式な使い方ではないため堅い場では使わないことをお勧めします。

友達との会話などで使うと楽しいのでよかったら見てみてくださいね。

 

【一理あるの派生形】

①「一理も二理もある」

②「百理ある」(千、万と数を増やしたバージョンも)

③「一理しかない」

①、②はともに大いに賛同するというときに使われます。

「きみの言い分には一理も二理もあるよ!」「それは一理どころか百理くらいあるわー」

などといった感じで120%くらいのノリで使います。

これは筆者もよく使っています。

③はどちらかというと否定的な意味です。

全部が正しいわけではない、

という面を強調するときに「一理あるけど…でも一理しかないじゃん」などと言ったりします。

本来の意味がおおかた認めているのに対して、

こちらは全部ではないから足りない、と言いたげですね。

ツイッターで実際の使われ方を見てみたところ、

①、②は「一理」をそのままの意味でもじっているだけのようですが、

③は「一利」と混ざってしまった誤用が多いようです。

いずれも正式な使い方ではないため堅い場では避けて、

くだけた間柄に留めておくことをお勧めします。

一理あるの使い方!正しい意味はこれ!一利とは違うのまとめ

今回は「間違ってませんか?【一理ある】の使い方!正しい意味はこれ!一利とは違うの?」

をお届けさせていただきました。ややこしいですが、

真っ向からの意見の衝突を避けつつ考えたい時などに便利な言葉なのでよければ参考にしてみてくださいね。

この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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